チャリティ活動はライフワーク

2016年から始めた、児童養護施設から大学へ通う学生への支援。NPO法人タイガーマスク基金さんを通じて、売上げの一部を寄付させていただいています。大きな使命を抱いて…いた訳ではなく、私が児童養護施設で働いていた頃から知っている子が、その奨学金制度を受けていたことがきっかけです。5年目の今年は、販売するポンカンがないという事態に…。

早い自立がもとめられる

児童養護施設で働いていたとき、子どもたちはとても早い段階で“自立”が求められます。携帯電話の使用料もアルバイトや小遣い(訓練費ともいう)で支払い、高校卒業後の生活の為にアルバイトして貯金…。進学するなら、各種奨学金を受ける為に申請や面接と、とても早くから自立することを求められます。私が同じ年の頃は毎日夜までバスケをして過ごすだけで、将来の自立資金の心配などしたことがありませんでした。かなりシビアですし、私も職員として自立することを求めてしまっていました。

学生の生の声

去年の春、私が小学生の頃から知っている、タイガーマスク基金の奨学金も受けて国立大学を卒業した学生が、果樹園さかもとに遊びに来てくれました。卒業し、就職も決まったという報告をしてくれて、とても嬉しかったのですが、在学中お金には常に困っていたとのことで、特に就職活動の際にはアルバイトができず食うにも困る状況だったそうです。周りにも貧乏学生はいたと話していましたが、若者たちが学業に打ち込めて、せめてお腹を空かせることのない環境は我々大人が整えたいですね!

レモンを収穫する学生

学生支援は我々の未来への投資

知っている学生が卒業しましたが、チャリティ活動は継続しています。一度も会ったことがない子どもたちだとしても、ちょっとした手助けを必要としていて、その一押しがあれば遠くへ飛び立てるんじゃないでしょうか?そして、その学生たちがつくる未来は、私たちの未来です。どんな世の中になるのか、楽しみですね!もちろん、この活動に賛同しご協力して下さる皆さまのおかげですし、タイガーマスク基金の事務局の方の助けがあってこそです。今後とも、一緒に応援していきたいと思います。宜しくお願いします!!

卒業した学生からの手紙

今シーズンの見通し

2021-22シーズンは、果樹園さかもとの“みかん”全般の収穫量が半減しており、チャリティ販売できるかが収穫作業を終えるまで不透明です。ですが、チャリティ活動は私のライフワーク!お金を稼ぐことだけを目標にできない私のモチベーションとなっているので、形を変えて継続させていただきたいと思っています。ネットやメールでのご注文・売り上げの一部を寄付する予定です。コロナ禍もあり、経営状態も不安定ですので、できる範囲で無理せず、でも末永く続けていきますので、お付き合いいただけると嬉しいです。

学生からの手紙①
学生からの手紙②